暴れん坊だけど頭がよく正義感が強い
「須佐之男命」
日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
まだ日本という国がなかった頃、国生みの神イザナギとイザナミによって多くの神々が誕生しました。彼らにはそれぞれ役割や力が与えられ、日本国を統一していきます。では、どのような神様がいるのかご存じでしょうか? 主要な神様のプロフィールを、祀られている神社やご利益とともに紹介する本連載。今回は厄払いの神様としても信仰される、スサノオです。
須佐之男命(スサノオ)
太陽神アマテラスとともに生まれたスサノオ。暴風の神として、厄払いの神様としても信仰されている。荒々しい乱行により天上界から追放されるが、ヤマタノオロチ退治に成功するなど正義感が強く知恵者としての一面ももっており、多面性のある神だといえる。また、こうした英雄的側面を以て、武の神として崇められることもある。
古事記|建速須佐之男命
日本書紀|素戔嗚尊
基本属性「暴風雨の神」
スサノオは前半の半生、かなりの乱暴者で暴風雨を司るとされている。高天原に混乱を招いたとして、追放されてしまうほどやんちゃな神。
代表的ご利益「厄除」
暴風雨を司るスサノオは、その力強さが転じて「厄もなぎ払う」という意味で、厄除けのご利益があるとされるようになった。
代表的神社
「武蔵一宮氷川神社」
日本屈指の古社は、今から2400有余年前の第5代孝昭天皇の御代に創立され、聖武天皇の御代、各国に一の宮の制を定めた時、武蔵一の宮に称えられたと伝えられている。大宮の地名は、氷川神社を「大いなる宮居」と崇めたことに由来する。
武蔵一宮氷川神社
住所|埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407
Tel|048-641-0137
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日本人なら知っておきたいニッポンの神様名鑑
・天之御中主神/アメノミナカヌシ、高御産巣日神/タカミムスビ、神産巣日神/カミムスビ
・表筒男命/ウワツツノオ、中筒男命/ナカツツノオ、底筒男命/ソコツツノオ
監修者
東條英利(とうじょう・ひでとし)
カルチャージ代表取締役。神社ライター
日本の素晴らしさの再発見と日本人の基礎教養力向上を目的に、執筆・講演活動を行う。全国の神社情報専門ポータルサイト「神社人」を主宰し、現在までに訪れた神社の数は数千社以上。著作に「日本人の証明」(学研パブリッシング)、神社関連書籍や雑誌の監修などを手掛ける。フェイスブックやアメーバブログを日々更新中。
東條英利公式サイト
神社人
text=Hidetoshi Tojo, Hisanori Kato, Takehiro Nanbu
illustration=Hitomi Iha
2013年4月号「新しい歌舞伎入門」